過食症・拒食症の怖さ

巷にはおいしいスイーツがあふれ、街を歩けば香ばしい焼き肉の香りがしたり、食べ盛りの若い女性にとっては何かと誘惑が多いものです。お腹いっぱい食べた後で罪悪感を抱いてしまうという人も多いかもしれません。食べ過ぎを解消すべくダイエットをする女性も多いのですが、ここで気を付けておきたいことがあります。

太ってしまう自分を恐れるあまり、食べた後に吐いて食べた分を取り戻そうとする人がいます。あるいは食べること自体が太る原因としてとらえられ、食べ物を受け付けなくなってしまう人もいます。実際、日本では中高年の肥満が増加する一方で20歳代の女性については、やせに区分される人が23.3%に上るとされています。

また、女子高生で9割弱、中学生で8割を超える生徒がやせ願望を持つともいわれています。たいていの人は自分の食べたいという欲求とダイエットしなくてはという気持ちの間でバランスをとって、社会生活を営んでいます。しかし、食事を摂ることに対して前述のように極端な罪悪感を抱いてしまうと、日常生活に支障をきたす恐れが出てきます。

男性の場合には思いつめることが少ないとされているのですが、特に若い女性の場合にはダイエットそのものが自分の人生の幸福度と直結するかのように思いつめてしまうことが多いようです。食事に関わる心理的な障害は摂食障害といわれており、もっと痩せなくてはいけないと思い食事をとらなくなってしまうのが拒食症、拒食の反動で体がそれを取り戻そうと異常な食欲で食べ過ぎてしまうのが過食症と分類されています。拒食や過食を繰り返している場合、本人の思い込みがとても強いため、自助努力では改善できないケースがほとんどです。

この状態が長く続くと将来、骨がもろくなったり、貧血をおこしたり、不妊となることもあります。また、症状が深刻になると命の危険もありますから、周囲も協力して早めに専門家によるカウンセリングを受け、心的な要因を取り除くことに努めましょう。

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