便秘になると実感する症状はお腹が張って辛い程度ですが、実は便秘を放っておくと体に様々なトラブルが起きてしまうってご存知ですか?
体臭もその一つですが、他にもトラブルは数種類あり、中には命を脅かしてしまうものもあるんです。そこで、ここでは便秘が原因で起こるさまざまなトラブルについて知っていただくためにその内容をご紹介します。
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1:肌荒れ
便秘とは、食べカスが排出されることなく腸内にとどまり有毒ガスが発生しその結果、血液中などに有害物質が流れ出して肌荒れが起こると言われています。
また、腸からの排泄が滞った状態の便秘の際は、汗腺からも有毒物質が排出され、それが直接肌の炎症などを起こす場合もあります。
特に口周りやあごが肌荒れしたり、ひどい場合は吹き出物まで出来てしまいます。肌あれは一度起こると完全に治るまでに数週間の時間を要するのでできるだけおこしたくない症状の一つですね。
2:腹痛
便秘によって腸内に便がとどまることで、体が便を排出しようと自ら腸を動かす蠕動運動や、ガスがお腹に溜まりおならが原因で腹痛が起きることがあります。
中には救急車を呼ぶほど強い痛みに襲われる方もいるようです。短くて数分、長い人であれば数時間痛みに苦しむ方もいるそうです。
3:痔
痔(じ)には、切れ痔、いぼ痔、痔ろうの3つの種類があります。中でも便秘によって患ってしまう痔は切れ痔と痔ろうです。
切れ痔は、水分の少ない硬い便を無理やり排便したときなどに肛門(こうもん)が切れて外傷ができたものを言います。痔ろうは便の中の細菌に感染して化膿し、膿がでたあとにあなが残ったものです。
市販の薬も多く販売されている痔ですが、症状を我慢し放置しておくと外科的手術が必要になるケースもあります。
4:臭い
便秘によってきつくなるのは、口臭だけでなく体臭やもちろんおならも臭くなります。体臭になる原因は汗腺です。きついにおいのする食べ物を食べたり、それが便秘によって体内にとどまると体の中で発酵し強いにおいを発します。
しかも、周りの方もはっきり、誰から放出されているか気がつく程強烈で、その香りもきついようです。
5:アレルギー
食べカスや便が長い間腸内に滞ると、腸内に便が溜まったままの状態で、排泄されずに腸内の悪玉菌が増加し、毒素が体の中に残ります。それが原因で、花粉症や食物アレルギーなどのアレルギーを起こすことがあります。
また、アトピーも発症させてしまう場合もあります。しかもその発症時期に前触れはなく、ある日突然発症すると言ったケースが多いようです。
6:ストレスや倦怠感
便秘は腸の中に便が溜まり、下腹部が重いような感じになるので、身体が重いと感じる倦怠感と混同するのも珍しくはありません。倦怠感とは何となく身体がだるい・動く気力がない・身体が重いといった現象が表れる特徴があります。
なぜ、便秘で倦怠感が起こるのかというと、通常倦怠感は脳の異常によって引き起こされていると考えられるのですが、腸内の異常が脳に伝わることが原因で、倦怠感や無気力として感じるようになるようですね。
7:大腸ガン
日本人の死因第一位としても知られている大腸がんは恐ろしい病気です。ある程度症状が進行するまで自覚できる症状はなく、気がついた頃には命を脅かすものになっていることが多い病気です。
ただし早期発見・治療によって命を脅かすことなく元気に過ごすことも可能です。大腸内に便が留まる時間が長くなれば、それだけ大腸の壁と便中の発がん性物質と接触する機会が増えますので、がんになりやすくなるのではないかと言われています。
8:動脈硬化
動脈硬化とは、体のすみずみまで酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を果たす動脈が、動脈内にさまざまな物質が沈着して血管が狭くなり、血液の流れが滞る状態を言います。
便秘によって、胆汁として分泌されたコレステロールが大腸に再吸収され体内のコレステロールが増加します。増加したコレステロールが血管に付着してへばりつき、血管が細くなってしまいます。細くなった血管の血液の流れが悪くなり最後に詰まってしまい動脈硬化となってしまいます。
まとめ
便秘とは日常的に起こる現象と簡単にとらえられているケースが多いですが、実は命までも脅かす恐ろしい病気が隠れていることも理解できましたね。
便秘は、毎日の食生活・運動で予防することができます。また、オリゴ糖などを使った補助食品も市販されているので便秘で悩まれている方は是非お試しください。
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