効果テキメン!花粉症に効くハーブティーの選び方

花粉症の症状で仕事や学校など、日常生活に支障をきたしていませんか?

でも、症状を和らげる為にアレルギーの薬を飲んだら眠くなるし…そんな時はハーブティーを飲んで花粉症とサヨナラしましょう!

花粉症の症状別に効果的な、ハーブティーの飲み方をご紹介していきます。

花粉症とは

花粉症はその名の通り、花粉で起こるアレルギー症状のことで、主にスギやヒノキ、ブタクサといった花粉の飛散によって反応し、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒みなどを起こします。

日本で1961年に初めてブタクサによる花粉症が報告され、その後季節性アレルギー鼻炎の患者の調査から、スギ花粉症が見つかりました。

花粉症の原因

花粉症の原因は60種類以上ありますが、日本での原因はスギが大半を占め、スギ花粉の飛散に連動することも分かっています。

ハウスダスト、ダニアレルギーがあると花粉症が発症しやすい事や、食事の欧米化により免疫系にも変化を及ぼした関係で、アレルギー疾患が増加すると言われています。

花粉症の症状

花粉が付着し体内に侵入したところ(鼻や眼など)で、症状が出ることが特徴です。症状別に分けると以下の通りです。思い当たるところがあれば診察を受けてみて下さい。

・鼻の症状:アレルギー性鼻炎

・くしゃみ発作;10数回、1日中絶え間なく止まらないこともあります。そのため腹筋、胸襟のいたみ、ぎっくり腰の悪化、妊婦は腹圧がかかりつらくなります。

・鼻水;水のような鼻汁がとめどもなく流れるのが特徴です。鼻をかみすぎて鼻の入り口が赤くただれて痛くなるほどです。

・鼻づまり;鼻の粘膜が腫れて息ができなくなるため、口呼吸をします。鼻で息ができないと夜眠れず睡眠不足になったり、のどがカラカラに乾いたりします。

・目の症状:アレルギー性結膜炎

眼のかゆみ、白目のところや瞼の裏も充血して赤くなり、はれぼったくなります。

眼をこすって角膜や結膜に傷がつき、目がゴロゴロしたり痛くなったり、瞼の腫れと目ヤニや涙で目が開かなくなることもあります。

のど、気管、気管支の症状:アレルギー性咽頭、喉頭炎

のどのかゆみ、のどの異物感、声がれ、のどが渇いて痛くなります。

アレルギー性気管、気管支炎:痰の出ない咳発作、喘息のある人は悪化しやすいです。

皮膚症状:アレルギー性皮膚炎

皮膚のうすい、瞼のかゆみがひどくなります。女性では肌が荒れて化粧が載らない、顔がピリピリする、顔が火照って赤くなり、はれぼったくなったりします。

アトピー性皮膚炎のある人は、顔の症状が悪化しやすいです。

耳の症状耳の中が痒い

胃腸アレルギー消化不良、食欲不振

精神症状;頭痛、ボーッとする、疲労感、イライラ感、寒気、不眠、微熱

ハーブとは

ハーブとは、薬草、香草、芳香が強く料理などに用いられる植物で、有効な成分を含む植物の総体です。バジルやミント、ローリエなどが有名で、日本でもなじみの深い生姜、シソ、ワサビなども実はハーブに分類されます。

ヨーロッパでは古くから病気治療に用いられ、ハーブをお茶にして飲んでいました。

ハーブティーの効果と効果的な飲み方

病気ではないけど、気になる体の不快感や体質を緩やかに改善します。香りを楽しみながら飲むことで、アロマテラピーと同じような効果が期待できます。

フレッシュハーブティーは見た目も美しく、香りも爽やかですが、薬効があるのは、ドライハーブティーで、フレッシュハーブティーに比べ効果が3倍あるといわれています。

1種類のハーブでいろいろ試してみて、同じ効能のものをブレンドしてみるのも1つです。ブレンドにすると飲みやすくなる他、相乗効果が期待できます。

花粉症に効果があるハーブに香りと味を調えるための好きなハーブをブレンドするのもおすすめです。

ハーブティーに含まれる有効成分は水溶性なので、体内で吸収された後6時間程度で体外へ排出されます。そのため、1度にたくさん飲むよりも、朝、昼、夕、寝る前など1日3~4回に分けて継続的に飲む方が効果的です。

症状別ハーブティー(種類)

花粉症の症状別にオススメのものをご紹介します。

鼻水、鼻づまり

エルダーフラワー(セイヨウニワトコ)

ヨーロッパでは風邪の特効薬として使われ、炎症を抑える効果があり気管支の炎症やのどの痛みに効果があります。

初夏にはクリーム色の花が咲き、この花をお茶にします。飲むとマスカットのような、甘くてさわやかなフルーティーな香りに包まれて、リラックスできます。

血行を良くするビオフラボナイトが、体を温め寝つきをよくする効果もあります。

ブレンドにする場合は、カモミールやローズヒップがおすすめです。

目のかゆみ、涙

アイブライト

1年草で葉をお茶にします。赤い模様が入る淡い色の花が充血した目にたとえられます。名前の通り昔から、目のあらゆる症状に効きます。

つらい目のかゆみや鼻水などの症状を緩和してくれ、爽やかでクセのない風味のお茶です。

ブレンドにするときは、ネトル、ペパーミントがおすすめです。

ペパーミント(セイヨウハッカ)

清涼感が強く、さやかな香りが特徴です。ミントポリフェノールがスギ花粉による鼻粘膜の腫れに効果があり、しつこい鼻づまりに清涼感のある香りがして有効です。咳を鎮めて不眠症状にも効果があります。

また、主成分のメントールには、鎮痛、強壮、かゆみ止め、炎症、消化促進などに有効です。

爽快感があり口の中を爽やかにしてくれるので、食後に飲むといいでしょう。コーヒーを飲みすぎる人は、ペパーミントティーを飲むと胃の働きがよくなります。

育てやすいので、自宅で栽培して摘みたてをお茶にするのもオススメです。

アレルギー体質改善

エキナセア:(ホソババレンギイク)

キク科の多年草で、夏に紫色の可憐な花を咲かせます。「天然の抗生物質」とも呼ばれ、高ウィルス性、抗菌性が高く、免疫機能をアップさせ炎症を鎮める働きがあります。予防や体質改善が期待できます。

また、「インディアンのハーブ」とも呼ばれ、蛇にかまれたり虫刺されに使用されていました。

かすかに甘い香りがしますが、苦みや酸味はなく味がないので、爽やかな酸味のあるローズヒップやルイボスレッドとのブレンドがオススメです。

薬効が強いので、飲みすぎるとめまいなどがおきますので、8週間以上続けて飲まないようにしましょう。

ネトル(セイヨウイラクサ)

古くからビタミン、ミネラルの宝庫で、貴重なハーブとして親しまれてきました。特にアレルギーの治療に使われ、鼻づまりや目のかゆみを和らげてくれますので、花粉症の諸症状に有効です。

鉄分とビタミンCが豊富で貧血の予防にも効果があります。

ジャーマンカモミール(カミレツ)

4月頃から咲く小さな白い花の中心の黄色い部分から特有の香りがして花をお茶にします。リンゴに似た甘い香りがして、風邪やインフルエンザ・アレルギー症状の緩和、消炎、鎮痛・鎮静作用があります。

子宮収縮作用があるので、妊娠中は飲んではいけないハーブです。

ブタクサと同じキク科なので、ブタクサアレルギーのある方は控えましょう。 

ローズヒップ

ドックローズなどのノバラの赤い実です。レモンの20倍のビタミンCを含み「ビタミンCの爆弾」とも言われ、ビタミンA、B群、Eなども豊富でビタミンの宝庫です。風邪の予防や症状の緩和や、美肌効果があります。

直接アレルギーを緩和するわけではありませんが、甘い香りとフルーティーで酸味の効いたローズヒップは、他のハーブとブレンドすることで飲みやすくしてくれます。

ゆっくりと5分以上時間をかけて、色濃く入れるようにしましょう。 

ハーブティーの作り方

ハーブティーは、ハーブによる色の変化の美しさや、フレッシュハーブの見た目も楽しめ、水の色の変化から抽出の程度を確かめられるので、ガラスポットで入れるのがオススメです。

ドライハーブの入れ方

お湯150~180mlにつき、ティースプーン山盛り1杯が1人分。

木の根や実はあらかじめつぶして、ブレンドの場合は、あらかじめすべてのハーブをよく混ぜてからポットに入れます。

必ず100℃の熱湯を使い、ポットに注ぎ蓋をして蒸らします。

根や、果実は5分、葉は3分程度置きます。

ハーブは葉の表面の細かな起毛の粒子があるので、茶こしで漉してカップに注ぎます。

フレッシュハーブの入れ方

摘みたてのハーブをさっと水洗いします。

手のひら一杯分くらいをポットにいれ、沸騰したお湯を注ぎます。

しっかりふたをして3分ほど置いてから注ぎます。

アイスティーの作り方

夏場はアイスティーとして飲むのもオススメです。

ドライもフレッシュも、ハーブの量を倍にして、濃い目に抽出します。

あらかじめグラスいっぱいにいれた氷の上から注ぐとアイスティーの出来上がりです。

ハーブウォーターの作り方

ハーブウォーターはお湯で抽出せずに水出しで作るドリンクです。最近はカフェなどでフルーツと一緒にデトックスウォーターとして設置されているところも増えてきています。

ミネラルウォーターにお好みのハーブを入れます。

冷蔵庫で12時間ほど冷やします。

必ず冷蔵庫に保管し、生ものですので、その日のうちに飲みきるようにしましょう。

飲むときの注意点

薬のように特定の症状に、即効性をもって効くものではありません。症状が出る少なくても1ヶ月前から、一般的には2~3か月飲み続けることで効果が出てきます。

反対に植物の持つ成分が強く作用し、体に悪影響をもたらすものがあります。

持病がある人や、妊娠中、授乳中の人は医師に相談してから飲むようにしましょう。特にジャーマンカモミールは子宮収縮作用があるので妊娠中は控えます。また、ペパーミントは妊娠中や授乳中には、断乳作用があり控えるようにします。

エキナセアは効果が強いので、8週間以上続けて飲まない方がおすすめです。

ジャーマンカモミールは、ブタクサアレルギーの方は控えましょう。

自宅で栽培したハーブを積んでお茶にして楽む場合は、ハーブの種類やお茶にする部位により適さないものもあるので、よく確認して使うようにしましょう。

まとめ

花粉症に効くハーブティーを効果的に飲むためには、症状別にドライハーブをブレンドして、香りを楽しみながら飲むことがおすすめです。

症状が出る前から早めに、ティータイムや食事に合わせて、こまめに飲むことがポイントです。花粉症の症状を和らげたり、アレルギー体質を改善したり、免疫力を高める効果が期待できます。

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