いま巷で話題の「肌断食」。洗顔後のスキンケアを一切しないというこの新しい美肌方法について、聞いたことはあるけど効果についてはよく知らない・やり方が分からないという方も多いのでは?
手間もコストもかけずに美肌を手に入れられる…そんな魔法のスキンケア「肌断食」。知れば知るほど魅力的な「肌断食」のメリットをまとめてみました!
1:お肌本来のチカラを引き出す
「肌断食」とは、今まで肌に与えていた栄養を断食する、すなわちスキンケアをやめるという方法です。
これまではクレンジングや洗顔の後に、化粧水や乳液、美容液、クリームなどをお肌に与えていたという人も多いと思います。こういった基礎化粧品を与えることで、かえってお肌が持っている本来のチカラを弱めてしまっているという考え方が、「肌断食」の理論です。
水分や油分を与えられた皮膚は、自分で何もしなくても必要な成分が与えられるため、自力で再生するチカラや潤いをキープするチカラが衰えてしまっているといわれています。そこで、あえて何も与えないことで肌本来のチカラを引き出し、美肌を目指すというものです。
2:化粧品に配合される「肌に良くない物質」とは?
洗顔後にお肌に浸透させる、基礎化粧品。化粧水や乳液、美容液、保湿クリームや美容オイルなど、さまざまな基礎化粧品をお肌に乗せて、お肌の調子をととのえたり潤いを与えたりしていますよね。
でも、肌断食の考えでは、これらの基礎化粧品にはお肌にとってあまり良くない物質が含まれているとされています。たとえば界面活性剤や防腐剤といわれる成分です。
化粧品の成分表示を見ると、「合成界面活性剤」や「石油系界面活性剤」などと書かれている場合があります。この界面活性剤とは、たとえば水と油のように、本来は交じり合わないもの同士をなじませる働きをするもので、化粧品に含まれる界面活性剤は、主にお肌の皮脂や汚れなどを浮かせて包み込み、落としやすくするために配合されています。
この界面活性剤の一部のものは、汚れを落とす力が強すぎるあまり、お肌に必要なセラミドなどの大事な成分を落としてしまい、お肌本来のバリア機能を低下させてしまうことが分かっています。
またパラベンなどの防腐剤が入っている化粧品を使い続けると、お肌の中に防腐剤が残ってしまい、お肌に必要な常在菌の働きを弱めてしまうことが分かっています。
このように、化粧品に含まれる「お肌に良くない物質」によってお肌のバリア機能を失うリスクがあるため、化粧品に頼らない「肌断食」がオススメなのです。
3:摩擦から肌を守る
化粧水などの基礎化粧品、どのようにつけますか?化粧水ならコットンに含ませてパッティングしたり、手のひらにとってなじませたりすることが多いと思います。実は、これらの行為によって、お肌はかなりの摩擦にさらされているのです。
特にコットンは、手のひらよりもはるかに硬い素材でできています。それを使ってお肌をゴシゴシこすると、お肌に摩擦を与えると同時に、必要な角質までも取り除いてしまうことになります。
また、お肌のメラノサイトを刺激するので、メラニンの生成を促し、結果的にシミができる原因になることも分かっています。洗顔後のお肌は、とても無防備な状態です。そこへ摩擦を加えることなくお肌を守るというのが、「肌断食」の考え方なのです。
4:無理なく始める「肌断食」
色々とメリットのある肌断食。でも、今日からいきなりすべてのスキンケアをやめる、というのもなんだか怖い…という人には、段階的な肌断食をオススメします。
たとえば、いつもは洗顔後に化粧水と乳液と美容クリームをつけていたのなら、化粧水と乳液だけにして、慣れてきたら徐々に化粧水オンリーにしてみる、など、いつもの工程を少しだけ省略していくのも1つの効果的なやり方です。
最終的には何もつけない状態になるのが理想ですが、季節や体調によってはどうしてもお肌がつっぱる・ヒリヒリするという人もいるでしょう。そんなときは白色ワセリンを塗って保湿するのはOKです。敏感肌の方やお肌の調子に自信のない方は、肌断食のやり方について皮膚科の医師と相談してみると安心ですね。お肌の様子をみながら、ご自分のペースで無理なく始めてみましょう。
まとめ
肌断食をすることで、お肌の持つ本来のバリア機能を引き出すことができます。また、日ごろのスキンケアによる摩擦で傷めつけられていたお肌を休めることで、美肌を目指すことができるのです。
いきなりスキンケアをやめるのに抵抗があるという方は、少しずつでもスキンケアの工程を減らすことで手軽に肌断食を始めることができますよ。ご自分のペースで取り入れて、無理なく美肌を目指しましょう!
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