アトピーをはじめ、様々な病気に効果があるステロイド。効き目の高い薬である分、使い方を誤ると体に影響を及ぼすこともあります。
また、人によって副作用をもたらすことがあるので、ステロイドを安全に使用するためには、医師との相談が必要です。ステロイドの正しい使用法を知り、アトピーの症状を和らげていきましょう。
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1:使用量
ステロイドは、使用量を守って使用することが大切です。1回に使う量が少なすぎても多過ぎでも、効果が期待できません。ステロイドは危険というイメージを持つ人が強く、少量しか使用しない人もいますが、少しずつダラダラと使っていてもいつまで経っても治りません。反対に、多く塗れば治るかというとそうでもありません。
適量と言われる量は、人差し指の第二関節までの長さを手に取り、さらっと軽めに肌に塗布することがコツです。もちろん、適量と言っても症状によって変わってくるため、医師から教えられた量を守ることが優先されます。
また、皮膚を掻いたり化膿していたりした場合は、直接指で塗らずにステロイドを塗ったガーゼなどをあてておくことをオススメします。
2:使用回数
ステロイドは、1日に使用する回数に限度があります。いくら痒いからといって何度も塗れば良いというわけではありません。医師から伝えられた回数を守って塗るようにしましょう。
ステロイドは、多くの場合1日1回から3回程度塗ることが決められています。回数は、症状が良くなるにつれて徐々に減らしていくことが多いようです。
症状が改善されたからといって、いきなりステロイド塗布を止めるのではなく、徐々に減らしていくようにしましょう。いきなり止めてしまうと、症状がぶり返して悪化してしまう場合もあります。医師と相談しながら、減らしていくことが大切です。
3:使用期間
ステロイドを使用するにあたって、ある程度の期間を決めて使用していくことが求められます。試用期間は、医師と相談の上で決めていきます。
ステロイドを初めて使用する場合は、塗ってから1週間を目安にして効果がどれくらい出たのかを確認します。もし、1週間経っても効果が現れないようなら、医師に相談して、薬を変えたり、ステロイドの強さを変えたりしていくことが必要です。
基本的にステロイドは長期使用をすることなく、短期間で治すことが求められますが、それでは治らずに長期使用してしまう場合もあります。それでも、医師の許可が出ているならいいでしょう。
4:ステロイドの強さ
ステロイドには5段階の強さがあり、アトピーの症状や部位に合わせて強さを変えていくことが必要になります。1が一番強く5が一番弱い薬になります。
使用するにあたって、子どもと大人では使用する部位が同じでも強さが違ったり、使用する部位によって強さを変えたりと使い分けが必要です。
強さ5・子どもから使用できるもので、軽い湿疹などに用います。
強さ4・顔を含め全身に塗布出来る強さです。
強さ3・顔や陰部には使用できません。
強さ2・腕や足にのみ処方されます。
強さ1・手などの皮膚が厚い部分にのみ使用が許されます。基本的に子どもは使用できません。
ステロイドの強さを把握して、間違った使い方をしないようにしましょう。
5:塗るタイミング
ステロイドを塗る場合、肌が清潔になっている時が一番効果的です。肌が一番清潔になるときと言ったら、お風呂上りのときです。お風呂から上がったあとに、ステロイドを塗ると清潔な肌に浸透していくので、効果も十分に発揮されるはずです。
お風呂から上がったあとは、しっかりと水分を拭き取り、体の火照りが取れてからステロイドを塗るのがベストです。
水分が拭き取れていなかったり、お風呂から上がったばかりで、体が火照っていると効果が薄れたり、皮膚が傷ついたりしてしまいます。
お風呂上りでないときにステロイドを塗る場合は、皮膚の汚れをしっかりと拭き取って、汗や水分などが無い状態で塗るようにしましょう。
6:自己判断で塗らない
ステロイドは、使用方法を誤ると危険な薬です。自分の判断で勝手に使用量や使用箇所、試用期間などを変えて塗布することはしないようにしましょう。
また、肌に合わなかったり、何か問題が生じた場合は、自己判断でステロイドを止めるのではなく、医師に相談して対策を考えていくことが大切です。
まとめ
ステロイドは、アトピー性皮膚炎に対して効果の期待できる薬である反面、使用方法を誤ると悪化させてしまう原因にもなります。しっかりと使用方法を守って、医師と相談の上、使用していくことでアトピー性皮膚炎の炎症を抑えていくことが出来ます。
アトピー性皮膚炎に悩まされている方は、ステロイドを上手く活用して症状を和らげていきましょう。
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