美容に絶大な効果があるといわれているプラセンタ注射。
芸能人の間でも大人気の美容法なのですが、プラセンタ注射とはどんなもので、どのような効果が得られるのでしょうか?
今回はプラセンタ注射の良い点と注意点についてご紹介します。
プラセンタとは?
プラセンタとは本来「胎盤」そのもののことで、そこから抽出した成分で作られたものをプラセンタエキスといいます。
胎盤は妊娠時に形成され、母体と赤ちゃんの連絡器官として働きます。胎盤には発育のために必要な栄養素(核酸様物質、各種ビタミン類、ミネラル、酵素など)がたっぷり含まれています。そのため、産後の母体の回復に効果があるといわれ、胎盤を食べさせてくれる産院もあります。
しかし、実際にサプリメントなどで販売されているのは人ではなく、馬や豚といった動物の胎盤から抽出したエキスで出来ています。
美容だけでなく健康にも良いとされており、医薬品や健康食品としても注目されています。その歴史は古く、古代ギリシャのヒポクラテスが医療に用いたという記録もあるほど。
また、絶世の美女といわれたクレオパトラも若返りの薬として愛用していたというから驚きですね。
プラセンタ注射の肌への効果
プラセンタはエイジングケアにとても有効といわれています。
肌は、紫外線を浴びたりストレスにさらされると、活性酸素が増えて細胞膜にある脂質が酸化してしまい、細胞を傷つけシミやシワの原因になります。
プラセンタには抗酸化作用があるので活性酸素を除去して細胞を酸化から守り、老化を緩やかにしてくれる効果があります。
また、アミノ酸、ペプチド、核酸、ヒアルロン酸などによって肌に新陳代謝が促進され、乱れていた肌のターンオーバーを正常に導いてくれるのです。そして、肌の新陳代謝が促進されることで、同時にコラーゲンの生成も促進します。
プラセンタには美容成分としても人気のEGFやFGFといった成長因子という成分が含まれており、細胞の成長を促してくれます。これら成長因子を含んでいるのは現在プラセンタだけ。
成長因子は大人になるにつれ減少するので、新陳代謝を低下させないためにも積極的にとりたい成分でもあるのです。
また、肌を引き締める作用(収れん作用)があり、開いた毛穴やたるみなどにも効果的とされています。
プラセンタの肌以外への効果
ここまでご紹介したように、プラセンタは美容のために取り入れるイメージを持たれている方が多くいらっしゃると思います。
しかし、他にもたくさんの働きがあり、その効果はすべてをご紹介しきれないほど。特に効果的といわれているものを抜粋してご紹介したいと思います!
更年期障害・生理不順の緩和
プラセンタの持つ抗酸化作用によって、女性にとって重要なホルモンのひとつであるエストロゲンの血中濃度が高まります。
そのことによって乱れていたホルモンバランスが整えられ、更年期障害や生理不順などが緩和させる効果が得られます。
筋肉や関節の痛みの解消
細胞の活性化、血行促進、抗炎症作用などプラセンタが持つ働きによって筋肉や関節の痛みが緩和されます。
肩こりや腰痛などの解消にも効果があるとされています。
疲労回復
細胞、血流、新陳代謝が活性化することで疲れを感じる原因とされる乳酸を体内にため込まず、うまく排出出来るようになります。
そのため疲れを感じてもすぐに体が回復するようになります。
アレルギーの緩和
免疫抑制物質が含まれていること、抗炎症作用の働きなどによって免疫機能が調節されアレルギーの体質が緩和されるということがあります。
決して治るというわけではありませんのでご注意ください。
自律神経のバランスを整える
プラセンタにはホルモンのバランスだけでなく自律神経のバランスを整えるという働きもあります。
自律神経が乱れると精神が不安定になり、イライラしたり不眠症にもなりやすくなります。自律神経が整うことで快適に生活出来るようになるでしょう。
プラセンタ注射の注意点
プラセンタ注射は100%安心できるものとは言い切れません。プラセンタ注射をこれから打とうと考えている方は必ず注意点を確認してからに行うようにしてください。
・感染症などの心配
プラセンタ注射には問題になるような重篤な副作用は今のところありません。しかし、プラセンタエキスと違い、プラセンタ注射の場合は人の胎盤を原料としているため、感染症などの心配が考えられます。
今のところは問題ないといっても今後はわかりません。そういったリスクも考慮したうえで行うかどうかは判断するようにしてください。
・副作用の心配
こちらも重篤な副作用はありませんが、悪寒・悪心・発熱・発疹などの反応は起こりうることがあるそうです。
注射の途中でそういった反応が出ても、すぐにやめれば次第に治まっていくそうです。1日経っても症状が治まらない場合は病院に行くようにしましょう。
・アレルギーの悪化の心配
プラセンタ注射では、たんぱくアミノ酸製剤という注射薬が使用されています。
アレルギー体質の方は喘息などのアレルギーが悪化したり、アナフィラキシー症状を起こす場合があるそうなので、事前に担当医師に相談するようにしてください。
未認可で行われている場合も
プラセンタ注射の方法は皮下注射または筋肉注射のどちらかです。静脈注射は推奨されていません。
また他の有効成分と混ぜて一緒に点滴を行うという方法も未認可です。未認可でも行っているところがあるそうなので、注意が必要です。
その場合、重篤な副作用が起こる可能性もあるため、混合して打つのは避けるようにしてください。
臓器提供や献血はできなくなる
プラセンタ注射をした後は致死性脳神経の病気の感染予防のため献血はできません。臓器移植も禁止されています。
今はそんな心配はなくても将来はわかりません。先のことも考えてプラセンタ注射を打つかどうか考えるようにしましょう。
まとめ
プラセンタ注射は美容にも健康にも良いものです。しかしメリットがある分、デメリットもあり、アレルギーの方はアナフィラキシーの心配もあるということも忘れないようにしましょう。
またプラセンタ注射は1回のみでは効果はあまりありません。継続して続けることも大切になってきます。そういう面も含めて充分に検討し、自己責任で行ってください。
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