親がアトピー性皮膚炎だと子供遺伝するという事実

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子供を持つときに考えてしまうのがアトピーなどのアレルギー疾患の有無です。

ましてや自分自身にアトピーがあった場合、それが遺伝してしまうのではないかと考えて心配になりますよね。

実際にアトピーは子供に遺伝するのでしょうか。

アトピーは遺伝する

アトピーはアレルギー疾患の一つですが、遺伝の有無を考えた場合、結果から言えばアトピーは遺伝します。

岐阜医学部の研究によれば、アレルギー症状のある子どもの親の7割が、何らかのアレルギーを持っているということです。アレルギー症状がない子供の親がアレルギー疾患を持っている割合は、約4割という結果が出ています。

つまり子供にアトピーの症状が発症してしまう原因の一つに、親からの遺伝が考えられるわけです。

しかしこの調査によると、親が全くのアレルギー疾患を持っていない場合でも、子供にアレルギーの症状が出てしまう場合もありますので、遺伝以外が原因でアトピーになっているということもあります。

親がアレルギー疾患を持っているから、子供も必ずアレルギー持ちになるという訳でなく、遺伝しやすいという傾向があるということといえます。

遺伝でない場合のアトピー

アトピーは親がアレルギー体質であれば、遺伝してしまう可能性が高いといえます。しかし、逆を言えば親に全くアレルギーの症状が出ていない場合でも、子供がアトピーになってしまう場合があるのです。

それはなぜなのでしょうか。

遺伝的にアトピーの因子を持っていても、発症しないケースもあります。つまりアトピーは生活している環境やライフスタイルと密接な関係があるといえるのです。

生まれてくる子供をアトピーにしないためには、アトピーが発症しにくい環境を整えてあげることが大切になってくるのです。

妊娠中に気を付けてみる

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自身や配偶者がアトピーであった場合、遺伝的要因で子供にアトピーの症状が起きる可能性が上がります。

それを少しでも少なくするために、妊娠中からアレルギー体質にならないように工夫して生活してみましょう。

洗い過ぎない

現代は除菌という言葉が正義のごとく広まっています。菌がないという状態は実は不自然な状態なのです。

人の皮膚には常に存在している常在菌と呼ばれる菌が存在しています。この常在菌は悪いものばかりではなく、他の菌が繁殖するのを抑えてくれたりもしています。

洗い過ぎたり常に消毒をしたりしていると、この常在菌もいなくなり常在菌によるバリア機能が失われてしまいます。するとほかの菌が繁殖をしてしまうため、結果として体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

あまり清潔にこだわらずに、常在菌のバランスを保つように生活しましょう。

食生活を見直す

日本人の食生活が欧米型に変わったことにより、アレルギーが増えたとする見方も多く存在します。脂肪やタンパク質の摂取が過剰になってしまうことで、アレルギーを発症するともいわれています。

妊娠中は和食中心の生活をするように心がければ、余分な脂肪も付きにくくなり妊娠中毒症なども防げるようになります。

またおなかの赤ちゃんにもアレルギーを引き起こしそうな栄養を届けないですみます。

腸内環境を整える

発酵食品を食べるようにして、腸内環境を整えるようにしましょう。

免疫細胞の半数以上は腸に存在するといわれているので、腸内環境を整えることはアレルギーの症状を和らげることができます。

便秘や下痢が多い方は腸内の環境が良くなく、従ってアレルギーの症状も悪化してしまいます。ヨーグルトや納豆、ぬか漬けなどの発酵食品を摂取して、腸内の環境を整えるようにしましょう。

ストレスをためない

妊娠中は自律神経を乱さないように、早寝早起きを心がけるようにしましょう。

夜更かしや食べ過ぎなどは生活の乱れに直結してしまいます。それがおなかの赤ちゃんにも影響が出て、アレルギー体質の発症につながってしまうことがあるのです。

自律神経の乱れが生じないように、ストレスをためない生活を心がけていきましょう。

子供に遺伝させないために

アトピーの遺伝は高い確率で生じてしまいます。けれども親がアトピーだからといって子供にも必ずアトピーが発症するという訳ではありません。

それならば子供にアトピーが発症しないようにしてあげたいものです。

なるべく規則正しい生活をすることで、子供にアトピーを遺伝させることを防ぐとともに、自分自身のアレルギー症状も緩和することができます。

まとめ

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親がアトピーだと子供にも遺伝してしまいます。けれどもその確率は100%という訳ではありません。

子供にアトピーの症状が発症しないように、妊娠中から予防することで可能性を下げることに繋がりますが、気にしすぎるのも心身ともによくありません。

出来る範囲で心がけるようにしてください。

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