貧血と脳貧血の違いは?対処法と怖い原因4つ

貧血脳貧血

めまいがして立ちすくむ貧血。長風呂の後・急に立ち上がるなど、酷い時は倒れてしまうことも。しかし、貧血には欽欠乏性貧血と脳貧血の2種類あります。

違いはと言うと、体内の鉄分が不足して起こる貧血と、鉄分とは関係なく、長風呂・ストレス・運動のしすぎなど脳の血液循環が一時的に悪くなることで起こる脳貧血です。

しかし、貧血の症状の陰に怖い原因が隠れている場合もあります。そのことで起こる貧血の対処法をご紹介したいと思います

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1:貧血・鉄分不足

 乱れた食生活や無理なダイエットが原因で、鉄分の摂取量が足りず体内の鉄分が不足してしまうと欽欠乏症貧血を引き起こします。鉄は、60~70%は血液に含まれるヘモグロビンの成分として、20~30%は肝臓や脾臓、骨髄などに「貯蔵鉄」として蓄えられています。

血液中の鉄が不足すると、酸素が十分に運べなくなってしまい、体内への酸素供給量が減り、だるい、疲れやすいといった症状が起こります。何らかの症状を感じた時はまだその症状が重症でなければ、食生活を見直しましょう

食べ物に含まれる鉄分には、ヘム鉄と非ヘム鉄とがあります。これらをバランスよく摂取することを心がけましょう。

ヘム鉄

肉類のレバーやマグロの赤身など

非ヘム鉄

タマゴや乳製品、大豆やヒジキなどの海藻類

非ヘム鉄は吸収率があまりよくありませんが、ビタミンCと一緒にとると吸収率が高まるので、野菜や果物を食べるようにしましょう

2:貧血・鉄の排出量が多い

欽欠乏症貧血の原因に、鉄の排出量が多いということも考えられます。その原因は月経や何らかの病気が原因です。月経は女性にとって生理現象なので心配することはありませんが、気になることがあれば専門医に早めに相談することをオススメします。

ここで気になる病気とは、胃・十二指腸潰瘍・胃腸のポリープ・がん・痔・子宮筋腫・子宮内膜症などがあげられます。主に便の変化、例えば黒っぽい便になる、血便などで気がつく場合が多いようです。

他にも立ちくらみや体のだるさ、疲れが取れないなどの症状がある場合は他に痛みがある部分などがないか自己観察し、早めに便の潜血検査や内視鏡などによる検査を受診しましょう。

3:貧血・妊娠

 おなかの赤ちゃんは、母体の血液から酸素や栄養など必要なものを得て成長します。母体は、自分と赤ちゃんの分、血液を全身に送らねばならなくなります。そのため妊娠した女性の血液量は増加するようになっているのです。

しかし、それに比例して赤血球が増えるわけではなく、赤ちゃんは、母体の状態など関係なく、鉄分を取るので母体は鉄分不足の貧血になりやすいようです。妊婦のおよそ30~40%は鉄欠乏性の貧血になる、というデータもあります。

妊娠中、めまいや動悸、息切れ、疲労感がある場合早めに産科医に相談し鉄材を処方してもらうなど対策をとりましょう。貧血が悪化すれば、栄養素が不足するのでおなかの赤ちゃんの発育が心配されます

4:脳貧血・低血圧

  朝、集会で立っていたらクラッとしてしまった・座った状態から立つと立ちくらみがするなど。また、朝起きられない・食後だるいなど感じている方はもしかしたら低血圧が原因かもしれません。

脳へ送られる血液が一時的に不足すると起こる症状を、脳貧血=起立性低血圧と言います。

疲れ・睡眠不足・ストレスなどが原因で自律神経が正常に働かなくなってしまうと脳貧血を起こしやすくなります。元々、朝に弱い場合には、起床後に熱めのシャワーを浴びると自律神経の働きを活発化させることができるので効果的です。

脳貧血は病気ではありませんが、貧血と症状が似ていることや、貧血だった場合重病が隠れている場合もあるので気になる方は受診してください。

自分でできる改善法として、

血圧を適度に上昇させる食品を食事に取り入れる、適度な運動で身体を動かすようにする、寝るときには頭を高めにし、上半身を斜めにして寝るなどすると、症状が緩和されます。

・血圧を上昇させる食べ物

赤ワイン、コーダーチーズ、パルメザンイチーズ、コーヒーなど

 まとめ

貧血は、月経が原因でない場合を除き、前触れなく突然症状があらわれひどい場合には倒れてしまう可能性もあります。

立ちくらみやめまい、だるさや疲れが取れないなどの症状を日頃感じている方は、欽欠乏性貧血の場合は内科の血液検査で、起立性低血圧の場合は循環器内科で心電図などを使った検査がおこなわれていますので、一度専門医に相談してみるようにしてください。

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