白髪を見つけると、つい抜いてしまいたくなるものです。しかし、白髪は抜くと増えるといわれているため、見つけても抜かない人もいます。
白髪って本当に抜いたら増えてしまうものなのでしょうか。白髪の本当の原因を知っておきましょう。
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白髪は抜いても増えない
白髪を抜くと増えてしまうというのは昔からよく言われています。自分はそんな歳でもないのに白髪を見つけてしまうと、つい抜いてしまいたくなります。
でも増えてしまうのであれば、あとでハサミで根元から切ろうと思ったりもします。しかし、白髪は抜いてしまっても決して増えることはありません。
白髪を抜いたために白髪が増えてしまったと感じるのは、目の錯覚なのです。
偶然見つけてしまった一本目の白髪のショックで、つい他にはないかと探してしまいがちになります。その際に違う白髪を見つけることで「増えている」と考えてしまうのです。
白髪の原因はメラノサイト
髪は本来無色透明と言われています。そこに色を付けていくのがメラノサイトの役割です。このメラノサイトが色を付ける働きが弱くなってしまうことで、髪に色がつかなくなり白髪になってしまうというわけです。
メラノサイトの働きが弱くなるために白髪が増えていくのですから、決して抜いてしまったから白髪が増えたというわけではないのです。
メラノサイトが働かない理由
髪の毛は切ったりしても痛くないとはいえ、体の調子の指標の一つです。
髪は毛母細胞というところで作られますが、毛細血管から必要な栄養分をいただいています。つまり、体の調子が良くなくなれば、当然のことですが髪には栄養が回らなくなるのです。
メラノサイトが機能低下を起こす原因として、毎日の食生活がバランスよくない場合やストレス、血行不良や睡眠不足があげられます。
ダイエットなどによる偏った食生活を続けてしまうと、やせるよりも早く白髪や若白髪になってしまう場合もあります。
白髪の予防、改善方法
まずはバランスの良い食生活です。髪はタンパク質で作られているので、良質なたんぱく質を摂るようにしましょう。
メラノサイトを正常にするために、ビタミンやミネラルも欠かせません。海藻なども髪には良い影響を与えてくれます。次に規則正しい生活をすることです。
ストレスを少なくし、自律神経のバランスを整えるためには、しっかりとした睡眠が大切になります。軽い運動を習慣づけておくと、血行を良くし睡眠を促すこともできます。
白髪染めで白髪隠し
手っ取り早く白髪を隠す方法に、白髪染めがあります。白髪染めをすると白髪が気にならなくなるため、白髪そのものができた原因はそのままにしてしまいます。
そのため、白髪染めをやめてしまうと、驚くほど白髪が増えてしまっているということになりかねません。
確かに見た目を重視して白髪染めをすることは悪いことではないのですが、白髪染めに頼ってばかりいると、本当に白髪が増えてしまうことになります。
できれば白髪のできにくい環境を整えて、根本的に白髪にならないようにしていきたいものです。
頭皮マッサージ
頭皮の血行を良くすることで、白髪を予防することができます。これは白髪だけでなく薄毛の対策にもなります。
すべての毛の生え際から頭頂へ向かって指の腹でマッサージをしていきます。
マッサージをする力はあまり強くならないように注意してください。頭頂へ血流を集めることで、頭皮全体の血流を良くすることができます。
また頭の老廃物を流すためにも、耳の後ろから鎖骨へ向かって軽くなでおろすようにマッサージを行います。
これはリンパ液をスムーズに流すためのマッサージです。時間があるときに行うようにしてください。
頭皮に負担を与えない
頭皮に負担をかけることで、白髪が助長されてしまう場合があります。
白髪染めなどのカラーリングは、化学物質がメラノサイトを刺激してしまい、白髪の原因になる場合もあるのです。髪を染める場合は負担の少ないカラーリング剤を使うと良いでしょう。
また、シャンプーも頭皮に負担の少ないものを選ぶようにして、シャンプー剤が頭皮に残らないように、きちんとすすぐ習慣を身につけましょう。
まとめ
白髪を抜くと増えてしまうというのは科学的根拠のない単なる都市伝説です。
気になる白髪ができる原因は、メラノサイトの働きが弱まるためなので、頭皮をマッサージするなど、日頃のちょっとしたお手入れで白髪は改善されていくでしょう。
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