コレステロールの知っておくべき基準値5つのポイント

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年齢と共に気になるコレステロール。その基準値を知っていれば、自分の健康状態がよく分かりますよね。

今回は新しく設定されたコレステロールの基準値について知っておきたいポイントをまとめてみました!

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そもそもコレステロールとは?

コレステロールは体内に存在する脂質の一種で、増えすぎると健康に害があると言われていますが、私たちの体の中で重要な役割をしているとも言えます。

人間の体は約60兆の細胞によって構成されていますが、コレステロールはその細胞の膜を作る重要な成分です。

またストレスによって水分の調整が必要となった時に分泌される副腎皮質ホルモンの材料となったり、脂肪の消化吸収を助ける胆汁酸の材料にもなります。

ただし1日に必要なコレステロールは1~2gで、そのうちの7割は体内で作られるため、残りの3割を食事から補えば良いとされていますが、それ以上摂りすぎたり、年齢と共にコレステロールを一定量に保つ機能が働かなくなることで、血液中のコレステロールが増加して様々な症状を引き起こします。

新しくなったコレステロールの基準値

2014年4月に、日本人間ドッグ協会と健康保険組合連合会が、健康診断の基本検査である血圧、BMI、血糖値、コレステロール値などの数値を緩和する新しい基準案を発表しました。

なぜ今新しい基準値が公表されたかというと、実は従来の基準値に統一性がなかったためです。

例えば人間ドッグや健康診断の結果判定では、日本人間ドッグ協会が定めた値を基準にする場合と、健康診断を行った施設独自の基準値を使う場合があったのですが、そのような状況では、せっかく健康診断を受けたところで、本当に自分の数値が健康であるのかどうか不安に思ってしまう人も多いですよね。

そこで全国各地どこで健康診断を受けても平等な判断ができるようにと、発表されることが決定しました。

コレステロールの基準値が従来と違う点は?

健康診断の結果を見ると良く分かるでしょうが、従来のコレステロール基準値は年齢による区別や男女の区別もなく一律で設定されていましたが、新しい基準値には、総コレステロール、LDLコレステロール共に、男性と女性で区別され、女性に限っては年齢によっても区別されることになりました。

具体的な数値の違いは以下の通りです。

・総コレステロール値  従来 140~199

新基準値  

男性 151~254

女性 

30~44歳 145~238

45~64歳 163~273
65~80歳 175~280

・LDLコレステロール値 従来 60~119

新基準値  

男性 72~178

女性 

30~44歳 61~152
45~64歳 73~183
65~80歳 84~190

男女共に正常とみなされる範囲が拡大されて、女性に関しては年齢と共に正常値が高くなるように見直されました。

コレステロール値が高いとどうなるか?

まずコレステロール値というと「高いと不健康」だというイメージが強いですが、これは高血圧や心臓病などを抱えている人にとっての話です。

確かに基準値よりも高ければ努力をする必要がありますが、コレステロールは善玉コレステロールと悪玉コレステロールの比率が重要だということを覚えておいてください。

「善玉」は体内の血管や細胞から余分なコレステロールを回収して再利用するために肝臓に運ぶ働きがあり、「悪玉」は肝臓で生成されて血管を通して体中に送られて各種ホルモンや胆汁酸の原料となります。このようにお互いが助け合って健康を維持することができると言えます。

実際に悪玉コレステロールの数値が基準内でも心筋梗塞になる人がいますが、これは善玉との比率に問題があると考えられるでしょう。

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コレステロールを下げる食品

新基準値が設定されたからと言って、コレステロールを気にしなくて良いというわけではありません。やはりコレステロール値が高いほど健康を害するリスクも高まるので、普段から食生活に気を配る必要があるでしょう。

コレステロールを下げる食品には、水溶性食物繊維である多糖類が豊富に含まれている果物や野菜が多いです。カボチャ、人参、しょうが、リンゴ、キウイ、パセリなどが代表的なので、効果的に取り入れるためにもこれらの野菜や果物を使ったスムージーを毎日の習慣にするのがおすすめですよ。

逆にコレステロールを上げる食品としては、卵黄、子持ちシシャモ、イカの刺身、するめいか、鶏レバーなどがあるので、少量なら大丈夫ですが摂り過ぎには注意したいですね。

まとめ

コレステロールはただ単に「健康やダイエットの敵!」という存在ではないことがわかっていただけましたか?新しい基準値では従来よりも緩和されています。

コレステロールに関しては間違った知識を持っている人も多いので、是非新しい基準値が導入されたのをきっかけに正しい知識を身に付けて下さい。

 

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